新居に引っ越しされた方から、
鑑定事務所に、
ご相談がありました。
私は、
「電話鑑定でも視え方は変わりませんよ。対面鑑定でなくても」
とお話しましたが、
どうしても来て欲しいとのことでした。
相談者さん、待望の一軒家。
羨ましい限りです。
相談者さんからは、
「この家に移ってから、どこからか、話し声が聞こえる。
探してもどこからか、全く分からない。
昼も夜も聞こえて、日常生活に支障がでている。
花を生けてもすぐに枯れてしまう。
猫が異常におびえている。」
と言ったお話でした。
私は電話の時に、
「ご自宅に霊道が通っています。それが全ての原因です」
とお伝えしておりました。
相談者さんのお宅を霊視すると、
家の北側に神社への参道が視えました。
さらに、
霊視すると、
南側には、離れたところにお寺があり、
相談者さんのお宅は墓地の上でした。
私は、
「家の北側に神社がありませんか?
小さな神社です。」
と聞きました。
相談者さんは、
「小さな森のようなものがあり、
多分神社か何かだと思います」
とお答えになられました。
私は、
「南側にお寺があるでしょう。
そして、この近くにお地蔵さんの祠がありませんか?」
と聞きました。
相談者さんは、
「はい、お寺があったかもしれません。
地蔵の祠か、わかりませんが、
少し行った角に祠があります」
とお答えになられました。
周りは、マンションも多く、
昔とはかなり異なっているはずです。
私は
「相談者さんのお宅は、墓地の上にあるのです。
南側のお寺は昔、かなり大きく、北側の神社も境内にありました。
ここは、昔、お寺だった場所なんです。
だから、霊が悪気があって、相談者さんに嫌がらせをしているのではなくて、
単純に道として、霊が通っているんです」
相談者さんは、かなり驚いて、
「でも、困ります。ローンで買ってしまったし…。引っ越しなんて余裕はないです」
と仰いました。
私は
「当たり前ですよ。
霊が通らないように地鎮祭をするのに、適当になされたのでしょう。」
と言うと、
相談者さんはがっかりして、
「でも、何とかお願いします。
寝れないのは困るんですよ。
何とかしてください」
と仰ります。
疲れの色が顔にはっきりと出てます。
「では、家の四隅に結界をはりましょう。そうすれば、霊は、道ではないと認識しますから。
ただ、まわりの霊の数により、
何年もつかは、わかりませんけど。
話し声や猫ちゃんが怖がるのはなくなりますよ」
と私は答えました。
相談者さんは、結界を張ることをお選びになりました。
私は、すぐに結界を張る準備をしました。
家の四隅に力をこめ、
結界を張っていきました。
結界にも、どこから張るかなどがあります。
そうしないと、
逆に霊を閉じ込めてしまうことになりかねないからです。
それ以来、
相談者さんから、
話し声や猫が怖がったり、
花がすぐに枯れることはなくなったそうです。
昔と今は、
当然、風景、
土地の型は変わっています。
この相談者さんは、
霊道の上に、
たまたま知らずに、
家を建ててしまったという例です。
相談者さん自体に悪気が全くない例でもあります。
そのため、
霊もすぐに理解してくれたのでした。