わたしはよく、「先生」と呼ばれますが、霊能力者は、決して偉いものではありません。
霊能力者は、「生と死」の間に生きる人間に過ぎません。
普通の方々は、霊能力者になる必要はありませんし、普通で生きられるほうが素晴らしいことだと思います。
というのも、普通の方々は五感で生きています。
霊能力者というのは、五感では生きられないので支えとして第六感が出てきたに過ぎません。
それは、死に面した経験を持つものに現れるものです。
だからこそ、宗教でもわざと荒行をして死に面する体験をすることにより第六感を芽生えさせようとするのです。
そして第六感の役割というのは、「生と死」の間をとりもつ能力です。
だから、常に 霊=死 を体験していないと、その力は失われてしまいます。
なぜなら、死に面していない以上、第六感の必要がなくなるからです。
現に、多くの霊能力者といわれる方々でも、沢山のお金が入りカウンセリングだけで霊のことを扱わなくなった方は、霊能力を失っていきます。
それもそのはずで、お金を沢山持っている以上、日々楽に生活ができ、死に面することなどがなく、生の世界に行ってしまったからです。
霊能力者と呼ばれる方は、凄まじい貧困や凄まじい事故を経験して言わば、死の世界へ魂を一時的にしろ入れた人間なのです。
そして霊能力者と呼ばれる方は、その力を維持するためには常に霊に触れるなど「生と死の世界」を行き来できないといけないものなのです。
それは、文字では伝わりにくいものかもしれません。感覚の問題ですから。
そして、その感覚は自転車に乗る体験のように一度体験したからといってずっと続くものではないのです。
だから私もいつかは、生と死の世界を行き来することができなくなり、霊能力者を辞めることがあるかもしれません。
それは、生の世界に行ったのか、死の世界に行ってしまったのか分かりませんが、、、。
今まで述べてきたように、皆さんはむやみやたらと霊能力者を崇めたてるものではないのです。
単に、生と死の世界の間に生きる人間を霊能力者と呼ぶに過ぎないのですから。
だから私のところにも弟子になりたいと言う方が沢山きますが、わざわざ弟子になる必要はありませんし、「弟子になりたいならビルから飛び降りて助かったら霊能力が芽生えるかもしれないね」と言っています。