霊視で現実世界をカウンセリングして解決いたします。
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そのため、法律資格や現実世界の学びも生かした、総合的なカウンセリングとコンサルティングをしています。

古代の神々~雛祭り~七五三~新興宗教へ

皆様に、
いきなりの質問です。

不老長寿の仙薬とされる、
非時香果(ときじくのかぐのこのみ)とは何でしょうか?

皆様は何だと考えますか?

解答です。

実は、
古事記、日本書紀に、「橘」とされています。
「えっ?」って感じがしますね。

この、ときじくのかぐのこのみを手に入れるために、
田道間守(たじまもり)は、
わざわざ、
常世国(とこよのくに)に出向いて、
艱難辛苦のすえに、
10年かけて手に入れて帰ってきます。
(田道間守はお菓子の神々とされます)

しかし、
橘を調べて頂くとわかるのですが、
橘は日本原産です。

失礼な言い方をすると、
実は日本中にあります。

橘を探すのに、
「艱難辛苦のすえ、10年もかかるのでしょうか?」
という、疑問の答えは皆様に考えて頂いておきましょう。

橘は、実は身近なものです。
「雛祭り」は「桃の節句」に由来します。

雛祭りの雛人形には、
実は
「古事記」が、
「神々」が、色濃く反映しています。

まず、
「左近桜」・「右近橘」です。
橘が出てきましたね。

左になぜ桜を置くか?と疑問に思われるかもしれません。

桜とは、「さ・くら」に由来します。

「さ」とは、「山の神」を意味します。
「くら」とは、「座」であり、座る場所を意味します。
つまり、「山の神が座る場所」という意味です。

だから、
山の神である「大山祇神」(おおやまつみのかみ)の、
娘である「木花開耶姫」(このはなさくやひめ)は、
花が開く木ということで、
「桜」を意味しているのです。

桜が咲くということは、
山から神が降りて来て、
春が訪れるということを意味しています。

一方の橘は、地味な花です。
しかも木も小さいのです。
それなのに、
わざわざ、
非時香果(ときじくのかぐのこのみ)とまでされ、大切にされるのでしょうか?

実は「大山祇神」には二人の娘がいたのです。
1人は、「木花開耶姫」。
もう1人は、姉の「磐長姫」です。

「磐長姫」は、
容姿が美しくありませんでした。

そのため、
天孫ニニギは、
「磐長姫」との婚姻を断ってしまいます。
綺麗な「木花開耶姫」だけとは婚姻して…。
その結果、人々の寿命が短くなったとされます。
(聖書といい、必ず人の寿命の話は出てきますね。)

そうです、
実は「磐長姫」は名の通り、
岩のように長い生命をもたらす神だったのです。

「木花開耶姫」は桜です。
パッと開いて、すぐ散ります。

一方、
橘は、常陽樹です。
桜と違い、
小さくても長く花が開いています。
また、冬にも緑の葉があるのです。

その意味で、実は「橘」が不老長寿の仙薬を表しているのです。
実は、「磐長姫」を表しているとも言えるのです。

平安京の内裏に建てられた「紫辰殿」の前にも、
「左近桜」と「右近橘」があるのです。
これは、「紫辰殿」は「北」が尊いとする神社の「北辰信仰」に基づいています。
そして、
「桜」で神を迎え、
「橘」で生命の続くこと、
すなわち家系の存続を祈っているのです。

さらに、
「三人官女」

「五人囃子」。

なぜ、三人と五人でなければならないのでしょうか?
末広りの八人でも良いのではないでしょうか?

皆様は、いかが考えますか?

これは、
「三人官女」

「五人囃子」
でなければダメとされるのです。
この数にも意味があります。

これも実は、
「古事記」の神々に由来するのです。

「天照大御神」

「スサノオ命」
とが、
高天ヶ原で、
「誓約」(うけい)をして、
お互いに嘘をついていないということを示して産まれた神々の数なのです。

「三人官女」は、
天照大御神から産み出した神々なのです。

「五人囃子」は、
スサノオ命から産み出された神々なのです。

だから、「三人官女」が上の段で、
下の段には、「五人囃子」が置かれるのです。
「豊作」を意味する「左近桜」と
「子孫繁栄」を意味する「右近橘」もそえて。

さらには、「七五三」です。

「七」

「三」は女の子。
「五」は男の子にも関係してきます。

「三」はオリオン座の「三つ星」を表しています。
これは、ピラミッドもそうです。
一直線ではなく、
二つの星から、少しずれた点に三つ目の点が置かれるのは、
オリオン座の「三つ星」を表しているからです。

では、「五」は何を現しているのか?
といえば、
プレアデス星団として知られる「昴」を意味しているのです。

さらに、
「七」は、
オリオン座の三つ星を取り巻く「四つの星」を現しています。

オリオン座は古代日本では、
「鼓星」とされていました。

「鼓」の「四」つに、
「三つ星」を足して、
「七」としたのです。

このように、
身近な日常生活に「古代」日本から続く、習慣や象徴が取り入れられています。

「古代の神々」の伝承が続けられていると思うと面白いですね。

ちなみに、

「橘」についた虫を、
「常世神」として祭る新興宗教が静岡県でおこる話も出てきます。

橘は、茨城県が北限とされます。
また、静岡県は古代仙人の住む「蓬莱山」とされた、富士山がありました。
「蓬莱山」とは、仙人が住む不老長寿の場所とされていた場所ですね。
秦の始皇帝が、徐福を送った場所とされています。
ある意味、富士山は聖地とみなされていたことが、わかりますね。

また、このことから、新興宗教の歴史も分かります。
ちなみに、
この新興宗教は「現世利益」を説く宗教だっというのも、
昨今の新興宗教が「現世利益」を説く所とよく似ていますね。

ちなみに、
この新興宗教は、「平安京を作った」とされる秦河勝に寄って討たれます。
秦河勝は、聖徳太子のブレーンですね。

討たれたのは、
大生部 多(おおうべ の おお) と書かれています。
生部氏は、天皇の生育に関わったとされる壬生氏のことです。

ちなみに「部」とは天皇家の「部下」を意味します。

歴史上では、「物部」(もののべ)「忌部」(いんべ)などが有名ですね。
身近な所だと、「渡部」(わたべ)もそうです。

この辺りも現代にまで繋がってきて、古代史がお好きな方々には非常に面白いかも知れませんね。

などなど、神話と歴史が現代の日本には残されています。