父親が退職の日、僕は父親を見送りました。
まぶしい日差しの中。
蘭の花を一鉢もらって、会社から帰ってきました。
花に特段興味のない父親は、
蘭の花を家に入れると虫がわくから、
と、父親は玄関に置きました。
「枯れるな」
家族全員が思いました。
しかし、蘭は枯れるどころから、拡張していきます。
特大の鉢3つでも足りません。
冬は、雪が積もるし、梅雨は、雨ざらし。
しかし、
蘭の花は、元気に歌っているのです、
「今年はいつ咲いて、びっくりさせようなかぁー」
と。
肥料も上げてないのに、必ず咲く蘭です、
何鉢まで増えるかが、興味があります。