親鸞様とお話ししていると、こうおっしゃいます。
「私は凡夫ゆえ、悟・知恵など欲しくないのです。
凡夫ゆえ無力です。
人を救うことなどできません。
私はただ、救われたいだけなのです」
と、おっしゃいます。
さらに
「私は凡夫ゆえに欲に惑わされ、欲を常に抱えています。
しかし、辛くとも欲を見つめることで、自分の愚かさを知ります。
そして、そのような愚かな者こそが、御仏がお救いなさるのではないのでしょうか?」
とお話になられました。
親鸞様はけっして上からの発言をなさいません。
また、ご自身を凡夫と呼び、他の人に敬意を示します。
ここが最大の魅力ではないでしょうか?