霊視で現実世界をカウンセリングして解決いたします。
霊能・スピリチュアルだけのアドバイスだけではなく、人が日々生きている現実世界との調和が必要だと思っています。
そのため、法律資格や現実世界の学びも生かした、総合的なカウンセリングとコンサルティングをしています。

あさがお8日目

朝から雨だった。

絵奈さんと話たいなと思った。
居間にいくと、誰もいなかった。
律儀に食事とコップがテーブルにあった。
いきなり、玄関から絵奈さんが入ってくるなり、
「この子、私の子なんだ」
と言った。
僕はいきなりのことで、驚いた。
同時に興味深く絵奈さんの子供を見ていた。
男の子で、5才くらいだった。
白いTシャツに、半ズボンだった。
絵奈さんに手を引かれ、居間にきたが、下をずっと向いていた。
何もはなさなかったし、話そうともしなかった。
僕も、話かけようとは思わなかった。
話たくないのに、話させても仕方がない。
嫌なことは嫌なのだから。
男の子は、叱られた後の子供のように下をずっと向いていた。
絵奈さんは、
「昔からこうなの。気にしないで。」
と笑いながら言った。
絵奈さんも、男の子も、海の香りがした。
昼には、裕子ちゃんが多分、学校から帰ってきた。
制服を着ていたから。
この集落で制服を着てわざわざ、買い物には行かないと思う。
そして、勉強をみた。
少しずつ、裕子ちゃんが話をしてくれた。
些細なことだが。
どうやら裕子ちゃんは、稲や木で出来ていないようだ。
夜には飽きずに、宴会だった。
僕は時期を待つしかなかった。