霊視で現実世界をカウンセリングして解決いたします。
霊能・スピリチュアルだけのアドバイスだけではなく、人が日々生きている現実世界との調和が必要だと思っています。
そのため、法律資格や現実世界の学びも生かした、総合的なカウンセリングとコンサルティングをしています。

あさがお5日目

昨日の雨は姿を消し、晴天だった。

ただ、地面はしっかり、雨の記しを刻んでいた。
こんな日は出かける気はしない。
二人の霊能者は、相変わらず二日酔いを繰り返している。
5日酔いというものかもしれない。
この集落の人々は毎日、働いてアルコールを入れている。
この集落の人間は、アルコールが燃料のロボットではないかと、一瞬、頭をよぎった。
5日は、裕子ちゃんの勉強に付き合った。
英語と国語だった。
カロリーメイトもそろそろ尽きてくる。
しかし、ここの料理を食べる気は全くしない。
明日は買い物に行かねばと思った。
夜になると、毎晩宴会になる。
忙しく、母親と裕子ちゃんは動く。
僕は、縁側で1日の出来事を反芻する。
絵奈さんが、後ろから話しかけてくる。
「早く帰りたいの?」
「いや、そんなことはありません」
僕は、「問」から逃げ出すことは出来ない。
「真実」を見つけなければならない。
絵奈さんが去ると、海の香りがした。
海の音がはっきりと聴こえた。