霊視で現実世界をカウンセリングして解決いたします。
霊能・スピリチュアルだけのアドバイスだけではなく、人が日々生きている現実世界との調和が必要だと思っています。
そのため、法律資格や現実世界の学びも生かした、総合的なカウンセリングとコンサルティングをしています。

あさがお3日目

集落にも等しく朝はやって来る。

僕ら、三人の霊能者は代金は頂いている。
しかし、やることがわからない。
目的も一切わからない。
僕は、持ってきたハイデガーの「存在と時間」を読む。
何度読んでもわからない。
わからないことだらけだなと、自問自答する。
答えは当然、「わからない」。
二日酔いで苦しむ、二人の霊能者をよそに、僕は読書していた。
いつか、「問」がわかるはずだと、確信しながら。
夜は、また宴会だった。
彼らのタフさは驚嘆ものだ。
畑仕事が本業か、宴会が本業か、全く理解出来ない。
恐らく、どちらも「本業」なのだろう。
そして、何枚もの表情の下に「隠している」ものがある。
僕は、用心深く、その「真相」に迫ろうとしていることを隠さなければならない。
それは、僕の直観だった。
縁側で、お姉さんとの会話に合図地を打ちながら、「真実」を探していた。
用心深く。用心深く。
時には、忍耐も必要だ。
庭で鳴く、虫の声を聴きながら、「これは長期戦になるな」と思っていた。
問題を解決するには、時間が必要だ。