霊視で現実世界をカウンセリングして解決いたします。
霊能・スピリチュアルだけのアドバイスだけではなく、人が日々生きている現実世界との調和が必要だと思っています。
そのため、法律資格や現実世界の学びも生かした、総合的なカウンセリングとコンサルティングをしています。

あさがお2日目

僕は一睡も出来ないまま、朝を迎えた。

枕や環境が変わるとよくあることだ。
空は晴天で、雲一つなかった。
二人の霊能者は、二日酔いで寝ているようだった。
居間にいくと、妹さんが
「食事を用意しますね」
と、話しかけてきた。
僕は、彼女の名前を知らない。
彼らは僕の名前を間違えなく知っている。
母親と、お姉さんは居なかった。
僕は、
「カロリーメイトがあるから。飲み物だけ頂けますか?」
と言った。
妹さんは不思議そうに、僕を見た。
そして、冷たい麦茶を用意してくれた。
この家に居ても、することはない。
僕は集落を散策することにした。
集落には、小さな個人経営のお店があった。
カロリーメイトは売っていなかったが、パンは売っていた。
カロリーメイトが切れたら、パンを買おう。
僕はいつまで、この集落にいるのか、わからないのだから。
集落の人々は畑仕事をしていた。
何かしら話しかけると、答えてはくれる。
しかし、監視されているような感じだった。
それは、「余所者が来た」という興味の視線ではなく、どのような人間かの「品定め」のような厳しい視線だった。
集落の人間の笑顔の裏側にある、「真実」を知りたいと強く思った。
集落は小さく1日で歩いて回れる程度だった。
夜になると、宴会が始まる。
僕は縁側で自然の流れを感じていた。
時間はゆっくりと過ぎていく。
名前も知らない、誰ともわからない人間と酒を酌み交わすには、僕はまだ若すぎた。
縁側にいると、お姉さんが話しかけてくれた。
田舎の人間なのに、おしゃれで花があった。
そして、海の香りが微かにした。
母親や妹は忙しく動いていた。
二人の霊能者は、渇いた大地が水を吸うように、アルコールを吸収していた。
明日も二日酔いだな、と思いながら、庭を見ていた。
二日目は過ぎていった。